『桂よ。わが愛その死』~森村桂さん二度目の夫・三宅一郎さん

『桂よ。わが愛その死』~森村桂さん二度目の夫・三宅一郎さん

森村桂さんの二度目の夫の三宅一郎さんは『桂よ。わが愛その死』という本をお出しになっています。

森村桂さんの死を語った本

それを私は偶然インターネットで発見してアマゾンの中古本で買いました。

見つけたときは、購入するのを悩みました。

だって書いたのは森村さんでなく、三宅一郎さんでしたから…。

作家ではなく、ただ森村さんの夫だということで、執筆したものが果たして読み物としてどうなのか心配でしたから。

長い間、悩みましたが、とうとう『桂よ。わが愛その死』を購入する決心したのは、
それは森村さんの死の真相がわかるかもしれないという好奇心には勝てなかったのです。

『桂よ。わが愛その死』が届いて読んでみますと、中身は壮絶な内容でした。

出会いは知人からの紹介でお見合いしたこと、普通お見合いでの結婚ならできるだけ好条件の人を選ぶものですが、
この三宅一郎さんは他の人と違っていて、自分は初婚であるのに、再婚で年上の森村さんと、
この方は結婚する決意をするとは何故なのか?

それは『桂よ。わが愛その死』を読んでもその心理を紐解くことはできませんでした。

でも、これに関しては、森村さんの持つ不思議な童女のような魅力に魅入られたとしか思えません。

本の中身は、前半は結婚から新婚生活のことで、森村さんの支離滅裂な性格に困り果てながらも、
どうにか夫婦としてやっていく様子が書かれていました。

しかし、夫婦というより三宅一郎さんはまるで森村さんの父親でした。

最初は三宅一郎さんのお給料を渡され、やりくりしていましたが、必死になりすぎて頭が腐りそう、
と豪語してその結果、三宅一郎さんが家事をするようになり、おんぶしてもらったり、頭をなでてもらったり、
それは森村さんが早くになくなってしまった父親の存在への憧れだったのでしょうか。

それでも取材で二人で海外に行ったり、軽井沢でティールームを営んだり、そしてなんと皇后様まで来てくださって、
普通の人では出来ない望みをかなえられて幸せに見える風景でした。

それが後半になると森村さんは妄想に取り付かれて指圧に依存、その指圧をしてくれる人自体に依存し、
書いていることが良くわからないのですが突然森村さんは精神を病んでしまうのです。

そこから三宅一郎さんの苦労が始まります。

森村さんをだます人がいたり、精神を病んでる森村さんは気がつかないで依存する、
もともと森村さんは自分が依存したり、人からは依存される人でした。

お母さんともそういった関係で、決して愛情をたっぷり受けたわけではないので、母親から離れられない、
母親も娘を手放そうとしない。

三宅一郎さんは、森村さんの病気はこの幼いときの愛情不足が原因だと医師からの判断を信じました。

けど、医師は森村さんのは性格で病気ではない、とも言われました。

意外とそれはあたっているかもしれない、と私は思いました。

森村さんはあまりにも多くの人に支えられて、それはときには支配するほど影響力を持っていました。

大きすぎる力はいつか暴走して壊れる運命を持ちます、森村さん自信は決して悪気はなく、
ただ他人と考え方が違う、他人とものさしが違う、そのせいでこの世と上手く折り合いがつかない、
この世に生きるにはあまりにも不安定な人でした。